少年漫画糧の人達曰く To LOVEる が嫌いになったのはリトの所為らしいですが、勘違いも良い所です。
元々好きになる資格すら無かった自分を棚に上げて人に罪を擦り付ける等、人の道に反していますね。
車が通り過ぎる音。人の声。秋風と木枯しが奏でる旋律。
そんな喧噪でリトはふと夢から醒めた。ゆっくりと瞬きを繰り返すと、目覚める直前に見た夢に涙が滑り堕ちていくのを感じる。
どんなものだったかは思い出せないのに胸が締め付けられる。切ない想いだけがしっかりと残っていた。
溜息を吐いて頬を拭おうとしたその時。リトは現在置かれている状況の異常さを知る。
「あれ?何で俺、何も着てないんだろ…?」
声に出して呟いて、真上を向いたまま凍り付く。恐くて横を向く事が出来ない。隣に誰かが寝ているらしい事に気付いてしまったからだ。
肌に直接肌が触れる感触。つまり隣にいる人も何も着ていないと言う事である。それは即ち事後を指す。自分の部屋で、自分のベッドで、と言う事は自分が誰かを連れ込んだのだろうか。しかしリトには全く記憶にない。
「う…ん…」
隣で眠る人が漏らした声に、リトは聞き覚えがあった。
まさかと思いながら恐る恐る視線を隣に向けると。そこには予想通りの人の姿。
実の妹である美柑が、気持ちよさそうに寝息を立てて眠っていた。
リ「〜〜〜〜っ!!!//////」
リトは声にならない悲鳴を上げてベッドから跳ね起きた。
目が醒めたら知らない部屋で隣に知らない女の子が眠っていたと言うのは割りと良くある話である。
しかし、目が醒めたら自分の部屋で隣によく知っている妹が眠っていた、なんて。──あって良い話なのか?
美「なんで美柑が?!しかも裸で……!?まさか、いや、まずは親父と母さんに謝った方がいいのか?」
混乱状態の頭は正常に働いていない。それどころか、下腹部がズキズキと痛み出す始末。
リ「腰とあそこが痛えーし、やっぱり中出しまで行ったよな。って事はまさか?!」